乾燥が気になる? 犬の“スキンケア”にトリーメントという選択

乾燥が気になる? 犬の“スキンケア”にトリーメントという選択

犬用トリーメントで“スキンケア”を
─ 乾燥しがちなこれからの季節に ─

空気が乾きはじめる時期は、被毛だけでなく犬の皮膚のうるおい維持も快適さのカギ。犬用トリーメントは毛並みをさらさらに整えるだけのケアではなく、 ブラッシング時の摩擦をおさえ、水分の逃げを抑える環境づくりを通して“皮膚環境”もやさしく支えます。乾燥期はもちろん、換毛期や静電気が気になりやすい季節にも、 犬用シャンプーとあわせて使う方法をおすすめします。(個体差あり)

1. トリーメントは「さらさらにするだけ」じゃないの?

乾燥や静電気が増えると、ブラッシング時に引っかかり(摩擦)が生まれ、皮膚への刺激につながりがち。犬用トリーメントで毛表面をなめらかに整えると、 摩擦が減ってお手入れがやさしくなり、洗い上がり後の水分保持を後押しできます。結果として、粉っぽさやパサつきが気になる場面でも コンディションを整えやすくなります。

2. 成分で見る:うるおい・バリア機能の維持をサポート

以下は一般的に知られる成分の役割に基づく説明で、効能効果の断定は目的としません。

  • ヒアルロン酸Na/グリセリン:水分を抱え込み、洗い上がりのうるおい維持をやさしく後押し。
  • セラミド類(NP・AP・EOP など):角層由来の脂質を補い、バリア機能の維持をサポート
  • ジラウロイルグルタミン酸リシンNa/ステアルトリモニウムクロリド:からまりを抑え、ブラシ通りを整えやすく。
  • 植物オイル(オリーブ・ホホバ・シア脂):しっとり感とまとまりをプラス。
  • チャ葉エキスニオイケア(消臭)目的で配合されることがあります。

3. 使い方(犬用シャンプーとあわせて)

  1. 犬用シャンプーでやさしく洗い、ていねいにすすぐ
  2. 水気を軽く切る:濡れすぎていると薄まりやすいため、手でやさしくしぼる。
  3. トリーメントを塗布:背中から毛流れに沿って全体へ。顔まわり・目・耳道は避ける。皮膚にこすり込まず、毛表面をなでるイメージで。
  4. すすぎ:ぬめりが残らないよう、ていねいに。脇・内股・耳の付け根は念入りに。
  5. 乾かす:タオルでしっかり水分を取り、風量と温度は控えめにして根元から乾かす。静電気が起きにくく、仕上がりが安定します。

毛質や生活環境に合わせて量や塗布範囲・使う間隔を調整してください。とくに乾燥やからまりが気になる時期は、犬用シャンプーとトリーメントの“セット使い”がおすすめです。

4. 季節・生活シーンのチェックリスト

  • ブラッシングで静電気が起きやすい
  • フケ・粉っぽさが目立つ/触るとパサつく
  • 首元・背中をかゆがる様子が増えた
  • 換毛期で毛がからみやすい

→ ぜひトリーメントをお試しください!既にご使用いただいている方は、トリーメントを塗布後数分おいてからしっかり洗い流していただくと、より効果を実感していただきやすくなります。

※すすぎ残しが原因の場合もあります。使用後は、耳の裏や脇などもしっかり流してください。

5. よくある質問(新)

Q. どんなタイミングで使うのが向いていますか?

A. 通年で取り入れられます。とくに乾燥や静電気、からまりが気になる時期は、保湿成分とバリア機能の維持をサポートする成分がコンディションづくりを後押しします。

Q. 皮膚が敏感な犬でも使えますか?

A. まずは少量から。十分にすすぎ、合わない様子(かゆみ・赤み・湿疹など)が見られた場合は使用を中止し、かかりつけに相談してください。顔まわり・目・耳道は避けてください。

Q. ベタつきが気になったら?

A. 量を見直し、毛先中心に。すすぎをていねいにし、乾かし方も控えめな風量で根元から整えると、軽い仕上がりに近づきます。

6. 受診の目安

次の症状が続く・広がる・悪化する場合は、自己判断でのケアを中止し、かかりつけへ。

  • 強いかゆみ・赤み・湿疹・滲出
  • ベタつきフケが短期間で繰り返す
  • 脱毛痛みを伴う症状

7. まとめ

乾燥期だけでなく、換毛や静電気が気になる季節にも、犬用トリーメントは“スキンケア”の一手になります。毛並みの手触りを整えながら、 保湿成分バリア機能の維持をサポートする成分で“洗ったあとの皮膚環境”までケア。

ぜひ弊社の泡で出るスキンケアシャンプーと一緒にお試しください!

参考文献

  1. Merck Veterinary Manual — Principles of Topical Treatment in Animals

    動物の皮膚ケアではシャンプーや保湿などの外用療法が基礎となり、病態や皮膚・被毛の状態に合わせた製剤選択と適切なすすぎが重要と解説しています。

  2. Veterinary Partner — Topical Therapy for Skin Conditions in Dogs and Cats

    家庭での外用ケアの実践ポイントとして、洗浄頻度や保湿・コンディショナーの活用、刺激回避、受診の目安をわかりやすく示しています。

  3. CosmeticsInfo(PCPC)— Glycerin

    グリセリンは代表的なヒューメクタントで、水分を引き寄せて保持し、うるおい維持や感触の改善に役立つ成分と説明されています。

  4. CosmeticsInfo(PCPC)— Sodium Hyaluronate

    ヒアルロン酸Naは高い保水能をもつポリマーで、乾燥による外観の乱れを整え、柔軟性の維持に寄与すると解説されています。

  5. SpecialChem INCI — Ceramide NP

    セラミドNPは角層の主要脂質の一つで、皮膚の水分保持とバリア機能の維持をサポートする目的で化粧品に配合されると説明されています。

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