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【保存版】犬が帰宅時に大喜びする5つの理由|匂い・安心・愛着の科学

【保存版】犬が帰宅時に大喜びする5つの理由|匂い・安心・愛着の科学

🐾 犬が“飼い主の帰宅を喜ぶ理由”── 安心・匂い・愛着の科学からひもとく、やさしい物語

夕方になると、犬がふっと顔を上げることがあります。
さっきまで丸くなって眠っていたのに、耳だけがぴんと動き、まるで空気の変化を感じ取るかのようにあなたの“気配”を読み取る。
まだ鍵も回していないのに気づいてしまうその姿は、犬と暮らす日々の中でも特別な瞬間です。

玄関の扉が開き、犬が全身で伝えてくれる“おかえり”。
その行動の裏には、犬の本能・心理・そして科学的な反応が静かに重なっています。
このコラムでは、犬が飼い主の帰宅を喜ぶ理由をやさしくひもときながら、犬の生活に欠かせない「匂い」と、ケア製品の選び方についても科学的根拠と共にお伝えします。

1|見つめ合いが生む“安心のつながり”

玄関で目が合うだけで、心がふっとゆるむ瞬間があります。
犬と人が見つめ合うと、双方の体内で「オキシトシン(信頼や結びつきに関わるホルモン)」が高まる傾向があることが、2015年の研究で示されています。

もちろんすべての犬が同じ反応を示すわけではありませんが、飼い主の顔を見ることで気持ちが落ち着きやすい犬は多く、玄関でのまなざしは犬なりの「安心したよ」のサインともいえます。

2|匂いは犬にとって“帰ってきた”の合図

犬にとって嗅覚は、人よりはるかに優れた“情報の扉”です。
fMRI を使った研究では、犬の脳は“飼い主の匂い”に対して特に好ましい反応を示すことが報告されています。

これは「他の匂いに反応しない」という意味ではなく、飼い主の匂いが“安心につながりやすい手がかり”になりやすいということ。
玄関から漂ってくる今日のあなたの匂いを感じ取ることで、犬は「あ、帰ってきた」と確信しやすくなります。

3|飼い主は犬にとって“心のよりどころ”

犬が特定の人に対して強い安心を求める行動は“愛着(アタッチメント)”と呼ばれ、人の子どもにも似た特徴があります。

もちろん個体差はありますが、離れると少し不安になり、戻ると安らぐ──こうした愛着行動は犬にも見られます。
お出迎えの強い喜びには、「大好きな存在が戻ってきた」という安心の気持ちも重なっているのです。

4|帰宅=うれしい予感として学習される

犬は日常の繰り返しの中から、「これが起こると、そのあとこうなる」という関連を学習します。

もしあなたの帰宅後に、散歩・ごはん・遊び・スキンシップなど“うれしいこと”が多い日々が続くと、自然と
「帰宅=うれしい予感」
というポジティブな学習が積み重なります。

しっぽの振り方やお出迎えの勢いが日によって違うのは、犬にとっての“楽しい思い出の積み重ね”によるものです。

5|お留守番後の“ほっとする気持ち”

お留守番が平気な犬もいれば、少し不安を抱えやすい犬もいます。
静かな環境が続くと、敏感な犬は小さな緊張を抱えながら過ごすことがあります。

だからこそ、玄関の足音や匂いが戻ってきた瞬間、犬の身体や心がふっとゆるむことがあるのです。
大きくしっぽを振る仕草には、「やっといつもの状態に戻れた」という安心が含まれている場合もあります。

6|匂いが大切だからこそ、ケア製品はやさしく

犬は“匂いの世界”で生きています。
だから、日常のケアに使うシャンプーやスプレーの香りの強さはとても重要です。

強い香りが必ずしもストレスになるわけではありませんが、嗅覚が鋭い犬では、過度に強い香りが落ち着きにくさにつながる場合があります。

また、犬が自分の匂いの変化に敏感に反応するという研究もあり、犬本来の自然な匂いを必要以上に上書きしないケアは、生活の安心を守る小さな配慮といえます。

7|だから、TMTのアミノ酸泡シャンプー

THE MATE TOKYOのスキンケアシャンプーは、犬が“匂いを大切に生きる”ことを前提に開発されています。

  • 犬の皮膚は人より薄いという観点から、低刺激のアミノ酸系洗浄成分を採用
  • 泡で出るタイプなので、摩擦を減らしてやさしく洗える
  • 強い香りに頼らず、犬本来の自然な匂いを大切にする処方
  • 敏感肌の犬でも使いやすい、やさしい使い心地

玄関であなたを待つあの時間が、これからも心地よいままであるように。
匂いに敏感な犬が安心して暮らせるよう、日々のケアを“やさしく”選ぶことは、飼い主からのやさしい思いやりです。

参考文献

  • Nagasawa, M., et al. (2015). Oxytocin-gaze positive loop and the coevolution of human-dog bonds. Science.
  • Berns, G. S., Brooks, A., & Spivak, M. (2015). Scent of the familiar: An fMRI study of canine brain responses to familiar and unfamiliar human and dog odors. Behavioural Processes.
  • Topál, J., et al. (1998). Attachment behavior in dogs. Journal of Comparative Psychology.
  • Pavlov, I. P. (1927). Conditioned Reflexes.
  • Beerda, B., et al. (1997). Manifestations of chronic and acute stress in dogs. Applied Animal Behaviour Science.
  • Horowitz, A. (2016). Smelling themselves: Dogs investigate their own odours longer when modified. Behavioural Processes.