秋冬は犬の肌トラブルが増える季節。皮膚が人の1/3しかない愛犬のために、獣医師監修泡で守るスキンケアシャンプーをご紹介。
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敏感な犬の肌を守るスキンケア ─ 低刺激シャンプーや嫌がらないブラッシングで日常を整える
🐾秋冬は犬の肌トラブルが増える季節。皮膚が人の1/3しかない愛犬のために、泡で守るスキンケアシャンプーをご紹介。乾燥・かゆみ対策に
秋冬の肌トラブルとサイン
朝晩の空気がひんやりしてくるこの季節。
気づけば自分の手もカサカサ……そんなとき、実は愛犬の肌も同じように乾燥しています。
「最近よく体をかいてる」「毛がパサつく」「フケが出てきた」
そんなサインが見られたら、それは“肌のバリア機能”が弱っているサインかもしれません。
とても繊細で、気温や湿度の変化に敏感に反応します。
暖房の風や静電気、そして洗浄力の強いシャンプーも、乾燥やかゆみの原因に。
でも、“清潔を保ちながらうるおいを守る”のは意外と簡単。
ポイントは「泡」「成分」「頻度」です。
まず、こすらず洗える泡タイプの犬用シャンプーを選ぶこと。
直接ゴシゴシこすらないだけで、肌への摩擦を大きく減らせます。
そして、アミノ酸系やベタイン系などの低刺激成分を使ったシャンプーを選ぶことで、
必要な皮脂を残しながら汚れだけをやさしく落とせます。
The Mate Tokyoのスキンケアシャンプーは、
獣医師とトリマーの監修のもと、肌フローラを整える発酵エキス×アミノ酸系洗浄成分を配合。
泡がすばやく広がり、汚れを包み込むようにオフ。
洗い上がりはしっとりなめらかで、ブラッシングのときも毛先がからみにくくなります。
お風呂の時間が、“ケア”から“癒し”の時間へ。
乾燥の季節こそ、やさしい泡で肌を守ってあげましょう。

🛁 今日からできる、秋冬の乾燥ケア習慣
1. シャンプーの頻度を見直す
乾燥の季節は、「週1〜10日に1回」がおすすめ4
。
汚れが少ない日は、お湯で軽く流す“リンスバス”でも十分です。
過度な洗浄は皮脂膜を奪い、逆にかゆみを悪化させることも。
2. ドライヤーの熱をやわらげる
乾かすときは、温風→冷風の順で。
犬の皮膚は人より薄く、高温の熱風(45℃以上)は刺激になります5
。
タオルドライをしっかりしたあと、低温でやさしく乾かすのが理想です。
3. 保湿スプレーを取り入れる
グリセリンやセラミドを含む保湿スプレーは、皮膚の水分蒸散を抑え、
乾燥やフケを防ぐサポートになります。
ブラッシングの前にひと吹きするだけでも、毛艶としっとり感が長持ちします。
4. 室内環境を整える
暖房をつけると、部屋の湿度は40%以下に下がることも。
加湿器を活用して50〜60%を目安に保ちましょう。
小さな工夫で、肌のバリアを守ることができます。
5. The Mate Tokyoの考える「スキンケアの本質」
私たちは、犬の肌も“人と同じように整える”ことを大切にしています。
皮膚は単なる「汚れを落とす場所」ではなく、健康を守るバリアそのもの。
だからこそ、洗う・乾かす・保湿する――
そのすべてのステップがやさしくあるべきだと考えています。
🐾 冬モード、はじまってる? — 愛犬チェックリスト
気温が下がると、私たちと同じように愛犬の体も少しずつ“冬モード”に。
こんなサイン、見逃していませんか?
- □ かゆがる・体をこすりつける
- □ 被毛にツヤがなくなってきた
- □ 静電気がパチッと起こりやすい
- □ 足先やお腹の皮膚がカサつく
- □ お風呂のあと、乾かすのを嫌がる
当てはまったら、それは「乾燥サイン」かも。
いつものケアをほんの少し“しっとり寄り”に変えてみましょう。

🐕 まとめ
乾燥やかゆみは、季節が教えてくれる小さなサイン。
「泡でこすらず」「保湿を足して」「温風を控える」
この3つを意識するだけで、愛犬の肌はぐっと落ち着きます。
肌がしっとりして毛艶が戻ると、
きっとお風呂あがりの表情までやさしくなるはずです。
参考文献
- 「犬と猫の皮膚科学」学窓社, 2020 / Muller and Kirk's Small Animal Dermatology, 8th ed., Elsevier, 2017.
- 花王スキンケア技術資料 2022「泡洗浄による摩擦軽減効果」/日本獣医皮膚科学会年次大会抄録 2021.
- 粧業界誌2023年「低刺激アミノ酸系界面活性剤の応用」/Cosmetic Dermatology for Animal Care, 2021.
- Veterinary Dermatology, Vol.27, Issue 6, 2016「Over-bathing and barrier impairment in dogs」.
- J. Vet. Med. Sci., 2019「Thermal stress on canine skin barrier function」.
- 日本獣医皮膚科学会誌 Vol.25, 2019「犬用スキンケア製品の保湿効果評価」.
- 日本獣医皮膚科学会誌 Vol.24, 2018「犬のアトピー性皮膚炎と環境因子」.