日本では定番の「犬のひげカット」。しかし動物福祉の先進国では法律で禁止されている国もあることをご存知ですか?愛犬の「すっきりした可愛さ」と「本来の快適さ」、本当に大切な選択について考えます。
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大切な存在だからこそ、いつも綺麗に、可愛くしてあげたい。そんな飼い主さんの愛情から選ばれているトリミングのスタイルってありますよね?
例えば、プードルのベアーカット🐻
しかし、一歩海外へ目を向けると、その常識は180度覆ります。
動物福祉の先進国であるスイス、ドイツ、オーストリアなどでは、犬や猫のひげを切る行為は法律で明確に禁止されています。
医療目的などのやむえない事情を除き、人間の都合や「見た目を整えるため(美容目的)」にひげを切ることは、感覚器官の不必要な切断=「動物虐待(違法行為)」とみなされるのです。🐾
一歩海外へ目を向けると、トリミングの常識が覆る
ヨーロッパで開催されるドッグショーでも、現在はひげをカットした犬は参加することすら認められません。
かつては顔回りを丸く切るのが定番だった犬種も、今ではひげを避けて慎重にカットするか、あえて顔まわりをふんわり残すスタイルへと常識がシフトしています。
「みんなが切っているから」「すっきりして清潔に見えるから」と選んでいたケアが、実は動物たちの負担になっているかもしれない。
そんな事実を知ると、少しドキッとさせられますよね。
なぜ毛を切るだけで?ひげは生きていくための「高性能レーダー」
なぜ毛を切るだけで、そこまで言われてしまうのでしょうか。
それにはちゃんとした理由があります。
犬や猫のひげは、人間の髪の毛や爪とは全く異なります。彼らのひげの根元には、無数の神経と血管が集中しており、生きていくために不可欠な「高性能レーダー(感覚器官)」としての役割を担っているからです。
猫の場合は、ひげを切ると平衡感覚を失ってまっすぐ歩けなくなったり、引きこもりやパニック状態に陥るなど、致命的な精神的・身体的ダメージにつながることはよく知られています。
一方、嗅覚や聴覚をメインに頼る犬は、猫ほどひげにすべてを依存してはいません。
日本で日常的にひげを切られている犬たちが、そのせいで歩けなくなるようなことは稀です。
しかし、犬のひげにも「目にゴミが入るのを防ぐために、何かがひげに触れたら瞬時に目を閉じる」という反射機能や、暗闇での距離感を測るサポートなど、大切な役割があります。
若くても健康であっても、本来は切らずに残すべき大切な部分なんです。
シニア期に入ると、その必要性はさらに高まる
そして、この「ひげを残すメリット」がさらに大きくなるのが、年齢を重ねたシニア期です。
歳をとると、少しずつ目がかすんできたり、障害物に気づくのが遅れたりすることがありますよね。
そんなとき、ひげが残っていると、壁や家具にうっかり顔をぶつけそうになった瞬間に「おっと」って気づく手助けをしてくれます。
若い頃は「すっきりさせるため」に切っていたひげも、シニアになってからは、ちょっとしたケガを防いだり、安心して歩くための「便利なお助けセンサー」として重要なんです。
「すっきりした可愛さ」か「動物本来の快適さ」か
日本ではまだ、ひげカットを禁止する法律はありません。
トリミングサロンに行けば、今でも「お顔のひげ、どうしますか?」と聞かれることもありますよね。
髭について今まで気にしたことが無い方もいっらしゃるのでは?
でも、海外の厳しいルールを知ったとき、選択肢変わるのではないでしょうか。
人間の思う「すっきりした可愛さ」を優先するか、
それとも動物としての「本来の快適さ」を優先するか。
ムリにで形を変えなくても、うちの子はそのままで十分可愛いですよね。
お口周りのカットデザインで、可愛くなくなるわけではないはず!
だからこそ今度から可愛い我が子のお鬚を守ってあげてください。
例えば、サロンでのオーダーを「ひげは切らずに、残してください」と一言変えてみる。
自宅でカットしている方は、お顔回りを切る際にひげ残してあげる。
そういう小さな選択が、愛犬の心地よい毎日を守ります。
毎日の“ちょっとした選択”から変えていく、これからのホームケア
ただ「綺麗にする」という目的を超えて、ライフステージや体の仕組みに合わせた優しい選択を、お家での習慣の中にも一つずつ増やしていくこと。
それこそがこの子達にとっての本当の快適さにつながります。
たとえば、お家でのシャンプー。
皮膚がデリケートな犬や猫にとって、ゴシゴシと力強く擦る洗顔や洗浄は、それだけでストレスになってしまうことがあります。
泡で包み込むように洗うのが理想的です。
メイトのシャンプーなら、ワンプッシュでモコモコの泡がそのまま出てくるので、擦らず優しく包み込むように洗い上げることができます。
飾らない姿の愛犬と、もっと心地よく暮らしために
「でも、ひげを残したら、お口のまわりがボサボサに見えちゃうんじゃないかしら……」
そんな心配をする必要はありません。
ひげを優しく包み込むように周りの毛をふんわり整えるスタイルも、ナチュラルで愛おしいですよ。
うちの子も最近は広めに切ってもらいます♪
「可愛さ」の定義は、時代とともに少しずつ変わっていくもの。
これからのペットライフは、人間のエゴで何かを引くのではなく、彼らが生まれ持った個性をそのまま愛してあげる時代です。
愛犬や愛猫の体にとって、本当にやさしい選択を。
サロンから帰ってきたあとも、なんの違和感もなく、大変だったと元気に暴れまわるうちの子。
そんな「飾りすぎない、ありのままの幸せ」を、お家でのケアとともに一緒に見守っていきませんか🐾

